中日新聞に掲載されました

2018年7月18日(水)の中日新聞に掲載されました。

以下、紙面より抜粋です。ぜひお読みください。

コーチ 福祉施設職員に

 豊橋市北岩田の知的障害者福祉視閲「forライフ」の共同代表江口力也さん(46)が運営するフットサル場で珍しい取り組みが進められている。施設の職員として迎えた若手サッカーコーチが、知的障害者福祉施設の利用者にサッカーを教えているのだ。forライフの利用者の体力づくりと、コーチの働く場確保の一石二鳥を狙う。

普段はサッカースクール生や一般客で賑わう豊橋市石巻本町のフットサル場「フガールエスタディオ石巻」。週三回、forライフ利用者の一行が訪れ、体を動かす時間がある。たどたどしくボールを追う彼らに巧みな足技で教えるのは施設職員。日中の仕事を終えれば、ここでコーチとして活躍する。

 フットサル場を設けた理由を、江口さんは「障害者がのびのびと体を動かせる場所をつくるため」と語る。知的障害者は脳と体の動きを連動させるのが難しく、足元が不安定になりがち。危険を恐れて歩かずにいると、筋力が落ちて家から出られなくなるという。

 近所の公園は、ボールがつかえないなどの制約も多い。そこで元々サッカーの指導経験が豊富だった江口さんが昨年九月、フットサル場を設立。ころんだときの衝撃を吸収する人工芝を敷き詰め、障害者でも安全に使えるようにした。

 一方、地元のサッカー界を盛り上げたいという思い。指導者の中には、低賃金のコーチ業だけでは食べていけない若者も多い。そこに目をつけた江口さんは、福祉業界に若手が足りないことから、知人のコーチらをforライフの職員として招いた。さらに子どものサッカースクールも越率師、勤務後はフットサル場でコーチ業ができるようにした。

 フットサル場のオープン以降、forライフ利用者とコーチ双方の力が向上した。あるくことすらままならなかった発達障害の二十代の男性は、今ではシュートを決めるまでに。職員の市田浩太郎さん(27)も「しゃべれない個は目を見るなどして、教え子のささいな変化を読み取れるようになった。普段のコーチ業でも生かせる」と話す。

 今後は、フットサル場の管理をforライフの利用者にやってもらう予定という。江口さんは「未来のスポーツ界のために育てていかなければいけない人も沢山いる。そのためにの仕組みや環境をさらに整えたい」と語っている。

2018年7月18日 中日新聞より抜粋